うつ病症状身体

日常生活の中で起きる様々な出来事によって気持ちが揺さぶられて、気分が落ち込んだり悲しくなったり、時にはイライラしたり…。このようなことは誰にでも起きることですね。
 

原因が解決したり、気分転換したり、または時間の経過とともに自然に回復していくものです。
 

でも、原因がないのに気分が落ち込んだ状態が長く続き、仕事や勉強など日常生活に支障が出てしまうようになったら要注意です。
 

「朝が起きられなくなってきた…」

「何もやる気が起きない」

「わけもなく悲しくなる…」

「体がだるい」

「眠れない」

こんな症状が続くようなら、うつ病を疑ってみた方が良いかもしれません。うつ病はいま日本で急速に増えている病気で、実に100人に3人から7人がうつ病を経験しているという数字が出ています。
 

うつ病が増えている背景には、うつ病についての認識がすすみ精神科を受診する人が増えているということもありますが、効率ばかりを追い求める社会や複雑化した人間関係、また、経済的な状況などといった環境の問題から、うつ病になる人が増えていると考えられています。
 

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うつ病の症状

うつ病には非常に様々な症状があります。また、うつ状態は双極性障害や統合失調症などほかの精神疾患でも見られる症状です。
 

このため、うつ病とは気づかずに、ほかの病気で通院してしまうこともあります。うつ病の症状をきちんと確認することも必要です。
 

一般的なうつ状態でみられる症状

・精神的な症状
 
ゆううつ感が抜けない、気分が重い、気分が落ち込む、訳もなく不安である、イライラする
元気が出ない、集中力がない、好きだったことができない、罪悪感が出る、自分を責めてしまう、悲観的に考えてしまう、死にたいと思う、悲しくなる

・身体的な症状
 
眠れない、食欲がわかない、体がだるい、疲労感が抜けない、性欲が出ない、頭痛や頭重、肩こり、動悸、胃の不快感、便秘、めまい、吐き気、口が渇く、てきぱき動けない、涙が出る、顔の表情が硬い、月経異常

大うつ病(うつ病)の診断基準(DSM-IV)

大うつ病(Major Depressive Disorder)は翻訳の都合上大うつ病と訳されたということで重症のうつ病という意味ではありません。普通のうつ病のことを指します。ここではアメリカ精神医学会の定義における診断基準DSM-IVを示します。
 

・抑うつ気分がある(毎日、一日中)
・ほとんどすべての活動に興味が出ない、喜びの感情が湧かない(毎日、一日中)
・食事療法をしていないのに体重減少や体重増加がある。または食欲の減少や増進がある。
・毎日眠れないか眠ってばかりいる
・いつも疲れやすく気力の減退を感じる
・常に自分を価値のない人間だと感じたり、罪悪感を感じる
・思考力や集中力が減退し、物事が決められない
・自殺願望や計画がある

などです。
 

「うつ病は心の風邪、誰でもなりうる病気です」といった言葉を聞いたことがある方も多いかもしれませんが、風邪というほど軽いものではないようですね。
 

うつ病の原因

うつ病に対する理解もだいぶ深まりましたが、以前はよくうつ病は「心の風邪」「気の持ちよう」などといったことが原因であるとされていました。
 

現在ではうつ病の原因は脳の中の神経伝達物質の機能障害が原因であるとわかってきています。
 

神経伝達物質がうまくはたらかない?

うつ病の人の脳では、神経細胞に信号を伝える神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質が少なくなっていることがわかっています。
 

このため、神経細胞間の情報伝達がうまくはたらかず、うつ病の症状につながると考えられています。
 

これを改善する目的で、抗うつ薬としてセロトニンやノルアドレナリンのはたらきを良くするSSRIやSNRIといった種類のお薬が処方されるのです。
 

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うつ病の身体への症状

うつ病の症状は、精神的な症状ばかりではありません。多くの身体への症状があります。原因としては、うつ状態による自律神経の変調やホルモンバランスの乱れと言われています。
 

でも、身体への症状ばかりに注目していると単に「疲れがたまっているだけだ」などと思い込んで、本当の原因を見過ごしてしまうことにつながります。
 

このため、体の不調を理由に内科を受診してみたものの原因がわからずに、精神科や心療内科を受診して初めてうつ病であることがわかるといったことにもなるのです。では、もう一度うつ病の身体への症状を上げてみましょう。
 

うつ病の身体への症状はとても幅がひろい

眠れない、食欲がわかない、体がだるい、疲労感が抜けない、性欲が出ない、頭痛や頭重、肩こり、動悸、胃の不快感、便秘、めまい、吐き気、口が渇く、てきぱき動けない、涙が出る、顔の表情が硬い、月経異常
 

このような症状は、例えば
 

・夏バテ
・仕事の疲れ
・加齢
・更年期障害
・胃腸障害
・冷えや生理不順
・ストレス
 

などでも起きる症状ですね。うつ病の身体症状はとても幅が広くそれだけに注目しているとうつ病とは考えられない場合もあるのです。
 

ですから、たとえばしっかりと休養を取ってみたのにこのような症状がおさまらないときは、精神的な落ち込みがないかどうかもチェックしてみましょう。
 

特に
 

・不眠などの睡眠障害
・食欲不振と体重減少
・頭痛や肩こり
・倦怠感
 

は、うつ病の典型的な身体症状です。
 

長く続く気分の落ち込みや眠れない、無気力感、自殺願望などがあるようならば、ひとりがてんは禁物です。うつ病を疑って症状が悪化しないうちに精神科を受診してみることをおすすめします。

 

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