仮面うつ病の原因、症状、治療法

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仮面うつ病」と聞いてあなたはどんな症状を思い浮かべますか?
 

「うつ病のふりをしているだけの仮病の人」
 

「自分はうつ病と思い込んでいるだけの人」
 

そんなイメージを持ってしまいがちですよね。
 

これはもしかしたらネーミングの失敗例かもしれません。
 

仮面うつ病」とは、「身体症状などほかの症状によって、うつ病本来の症状が見えにくくなっているうつ病」です。
 

ですから、誤診されてしまう可能性がとても高く、治療がすすみにくいうつ病なのです。
 

では、この「仮面うつ病」とはいったいどういううつ病なのでしょうか。
 

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仮面うつ病とは?

仮面うつ病とは、「抑うつや悲哀などの典型的なうつ症状が表れないかまたは非常に軽微である一方で、身体症状などのほかの症状が支配的であるため、診断を著しく困難にしているうつ病またはうつ状態」です。
 

主に軽症のうつ病の患者さんに多くみられる症状で、抑うつなどうつ病の症状よりも頭痛や腹痛、倦怠感などの身体の症状の方が強く表れ、まるでうつ病が身体症状という仮面をかぶっているように見えるため「仮面うつ病」と名付けられました。
 

したがって、いわゆる「仮病」ではありません
 

仮面うつ病の症状は?

仮面うつ病の症状も、一般的なうつ病の身体症状と同じような症状が表れます。
 

疲労感、倦怠感、頭痛、肩こり、背部痛、めまい、腹痛、胃部不快感、睡眠障害、食欲減退、口渇、便秘、下痢、心悸亢進、胸部圧迫感、頻尿、性欲減退、月経不順、聴覚異常、視覚異常など、非常に幅広い身体症状が表れます。
 

このため、まずは内科を受診する人が多く、なかなか原因がわからないということが起きてしまうのです。
 

重症になってくると、自殺念慮や妄想などの激しい精神症状が現れてきます。

 

しかし、内科的な検査をしても、異常が見られないことが特徴です。
 

仮面うつ病の原因は?

仮面うつ病もうつ病です。
 

「環境」や「ストレス」といった外因的要因によって発症するうつ病ではなく、「遺伝」などの内因的要因によって発症するタイプのうつ病と言われています。
 

少し詳しく説明しますと、脳の中で情報伝達を担うセロトニンやノルアドレナリンといった神経伝達物質が不足していることで起きるタイプのうつ病です。
 

仮面うつ病の患者さんは、
 
几帳面で完璧主義
まじめで周囲との和を重んじる
常識的
 

など自分に厳しいタイプの方が多いため、気分の落ち込みややる気が出ない、といったうつ病の精神症状を自分で認めたくないという傾向があります
 

このため、行き場を失ったストレスが、身体症状として現れているのではないかと言われています。
 

けん怠感や疲労感がいつまでも続くときは、仮面うつ病を疑ってみて…

では、いつまでも消えないだるさや疲労感、頭痛や腹痛などの身体症状があるとき、仮面うつ病かどうかを見分けるポイントを上げてみましょう。
 

精神エネルギーの低下があるかどうか?

精神エネルギーって何でしょう。
 
ピンときませんね。
 
気持ちの充実度や精神的パワー、イキイキとしているか、覇気があるかどうかといったことではないでしょうか。
 
体の不調に加え、認めたくはないけれどもどことなくやる気が出ないなどの精神症状はありませんか?
 

内科的症状に脈絡がない

下痢が止まらない
頭痛がする
動悸がする
 

など、消化器系、神経系、循環器系など複数の臓器にわたる脈絡のない内科的症状を訴える場合には、仮面うつ病が疑われます。
 

性格的傾向

仮面うつ病内因性のうつ病で、「メランコリー親和型」と言われるタイプのうつ病です。
 

このうつ病の患者さんの性格的特徴としては
几帳面で完璧主義
周囲との和を重んじる
ルールに厳しい
 

などがあげられます。
 

このような性格の方は精神的な落ち込みを表に出せないため、身体への影響が表れてしまうのです。
 

仮面うつ病の原因、症状、治療法2

 

仮面うつ病の治療法は?

基本的には一般的なうつ病の治療法である

十分な休養
投薬治療
精神療法
が柱です。
 

これに加えて、頭痛や下痢などの身体の症状に対するお薬が処方される場合もあります。
 

仮面うつ病は、「自分がうつ病であることを認めたくない」タイプの方がなりやすいうつ病かもしれません。
 

治療の第一歩は、「自分の弱さを認めること」かもしれませんね。

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