扁桃腺が腫れて熱がでた男性

 

 

扁桃腺とは、のどちんこの両脇にあるもの。そこが赤く腫れていたら、扁桃炎にかかった証拠です。
 

症状が進むと白い膿ができ、その後高熱がでます。扁桃腺が腫れると激痛を伴い、飲み込むという動作が困難になります。
 

生命維持に欠かせない「させる食べる・飲む」という動作が出来ないことは大変なことです。そこへ高熱が出たとなれば身体への負担はかなりのものです。
 

少しでも楽になるよう扁桃腺で熱が出た時の対処法をご紹介します。
 

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扁桃腺で熱が出るってどういうこと?

口や鼻から吸った空気(外気)は必ず喉を通ります。ここで空気中に潜んでいるウイルスや細菌をブロックして体内へ入れないようにします。
 

吸い込んだ病原菌は喉の粘膜に張り付き、「線毛」という毛の組織によって体外へ排出します。
 

ところが乾燥や疲労、ストレスなどによる免疫力の低下で線毛の働きが弱まると、病原菌への対処が間に合わず増殖させてしまい、遂には炎症を引き起こしてしまいます。
 

この増殖した場所が扁桃腺なら扁桃炎、咽頭(扁桃腺より奥)なら咽頭炎となります。病原菌が炎症を起こすくらいに増えたら、戦うしかありません。
 

免疫細胞が病原菌と闘う時は体温を上げる仕組みになっています。病気の時に熱が出るのはいずれも同じ理由です。
 

免疫細胞は高い温度でパワーアップし、病原菌は熱に弱いためパワーダウンして増殖が抑えられるのです。
 

扁桃腺で熱が出た時の対処法

熱の対処には「出始めの時」と「熱が上がりきった時」の2つのパターンがあります。
 

共通する対処法は、第一に安静にすることです。扁桃腺が腫れるのは免疫機能が落ちている証拠です。
 

つまり仕事や学業が忙しく、疲労やストレス、悩みが溜まっていたり、暴飲暴食、過度の喫煙や飲酒など体を酷使している時に起こります。立ち止まり、手を休めて早めに対処しましょう。
 

  • しっかりと休養をとりましょう。
  • 殺菌作用があるものでうがいをします。
  • 乾燥状態は菌が増殖しやすい環境です。加湿器や濡れたタオルを干して部屋の乾燥を抑えます。
  • こまめな水分補給で、のどを潤します。
  • ハチミツや大根の汁など、殺菌力がある物を食べるようにしましょう。

扁桃腺で寒気を感じた時の対処法

熱が出始める時は「寒気」を感じます。ブルブルっとか、ゾクゾクって震える感じですね。
 

これは「今から熱を上げるぞ!」というサインです。なぜ自ら熱を出すのか。それには理由があります。
 

  • 体温を上げることによって免疫細胞が活発になる。
  • 血流が良くなり、全身および扁桃腺に活発化した免疫細胞が行き渡る。
  • 体の免疫力がアップする。(体温が1度上がるごとに、免疫力が30%アップ)

パワーアップした免疫細胞を全身に送り、細菌やウイルウを攻撃する準備を整えている時がまさに「寒気」がしている時なのです。
 

ブルブル・ガクガク震えるのは、筋肉を細かく収縮させて起こる発熱運動なのです。
 

ですから心配はいりません。この時自分にできる対処は、熱を上げるのを手助けすることです。
 

  • 毛布を重ねたお布団に入る。
  • それでも寒い時は湯たんぽなどで温める。ただし、電気毛布などは温度調節が上手くいかないので使わない方がいいでしょう。
  • 重ね着をする。
  • カイロで温める。
  • 温かいスープや飲み物を飲む。
  • 首にマフラーやタオルなどを巻いて温める。

身体を温めると同時に身体を休めることです。免疫力が全力で戦えるためには、あまり動かずゆっくり休む、一番の最善策は「寝る」ことです。
 

扁桃腺で高熱が出た後の対処

寒気がしなくなった時が、しっかりと熱が上がりきった状態です。この時扁桃腺では免疫細胞と病原菌の闘いが始まっています。
 

熱がある状態の方が免疫細胞に有利なので、この熱は約3日ほど続きます。病原菌を全滅するのにそのくらいかかるからです。
 

時には1週間熱が出る時もあります。その人の抵抗力の差で熱が出る期間が違ってきます。
 

こうなると、今度は熱による暑さで汗をかき、意識も朦朧としてくるかもしれません。今度は少しだけ冷やします。
 

  • 薄着にし、汗をかいたらこまめに着替える
  • 首(喉周り)や脇の下、足の付け根などを冷す
  • 水分をこまめに補給する
  • 汗で塩分も流れるので、塩分も一緒に摂る
  • 意識が朦朧となり、辛い症状が続く時は解熱剤を使用して下さい。

冷やし過ぎは免疫細胞の活動を鈍らせ、結果治りが遅くなったりします。
 

扁桃腺で熱が出たら、人にもうつる?

扁桃腺炎は細菌やウイルスによって発症します。風邪と同じように感じますが、風邪と扁桃腺炎は別の病気です。では、人にうつるのか?
 

扁桃腺炎は症状のことなので、扁桃腺炎がうつることはありません。ただ、扁桃腺炎で増殖しているのは細菌やウイルスなので、うつる可能性はあります。
 

風邪程の感染力は無く、うつる確率は低いのですがゼロではありません。感染するなら咳やくしゃみなどの「飛沫感染」です。人にうつしたり、うつされたりしないよう注意しましょう。
 

  • マスクの着用
  • 部屋の換気
  • 手洗い
  • 殺菌効果があるものでうがい

などで気をつけるといいでしょう。
 

大人は熱が出ない時もある

子供の場合は扁桃腺が腫れると高確率で熱がでますが、大人の場合は熱が出ない時もよくあります。その多くは「急性扁桃炎」といい、身体が疲れている時に発症することが多いようです。
 

養生すれば自然治癒力でも治ります。熱が無いのでお風呂に入っても構いません。湯船でゆっくり身体をほぐすのもいいですね。
 

扁桃腺の熱が下がらない

1週間経っても熱が下がらなければ、必ず診察を受けて下さい。一度受診されてお薬を頂いた人も再診して下さい。お薬があっていないのかもしれません。
 

受診は内科より耳鼻咽喉科をおすすめします。熱が下がらず扁桃炎が続くと、関節リウマチや腎炎などの合併症を引き起こす可能性がありますので、要注意です。
 

そもそも扁桃腺はウイルスや細菌から身を守る免疫の役割を担っています。ですがそれは5~7歳までの子供時代の話です。大人になると他の免疫機能が発達し、扁桃腺はあまり役に立っていません。
 

そのため扁桃腺を繰り返す人は扁桃腺切除の手術を勧められることがあります。
 

まとめ

扁桃腺炎には熱が付きものです。少しでものどに違和感を感じたら、症状が悪化する前に消毒をしたり、休養を取ってリラックスしましょう。
 

残念ながら手遅れで扁桃腺炎になり熱が出てしまったら、身体を休め、睡眠時間を長くとるのが一番です。そして水分補給をこまめに行って下さい。
 

汗を大量にかくと塩分も失われるので、スポーツドリンクや経口補水液で水分を補給しましょう。
 

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