扁桃腺炎は人にうつるのか疑問に思う女性

 

 

病気になると「人にうつすのでは?」と心配ですよね。家族に赤ちゃんや高齢者の方がいたり、接する機会が多ければなおの事です。
 

また、口の中の炎症なのでキスでもうつるのかという心配も出てきます。気になる処ですが、それについて詳しく説明します。
 

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扁桃腺はどういう役目があるの?

扁桃腺はのどちんこの左右の盛り上がったところです。正式には「口蓋扁桃(こうがいへんとう)」と言います。
 

扁桃腺には免疫細胞が存在し、外から入ってくる細菌やウイルスの侵入を防ぐ働きがあります。特に7歳までは他の免疫気管が未発達なため、細菌やウイルスから身を守る重要な場所です。
 

けれど免疫力が落ちると真っ先に菌がたまり、増殖する場所でもあります。
 

扁桃腺炎はどういう病気?

扁桃腺についた細菌やウイルスが増殖して炎症を起こした状態です。主に常在菌である溶連菌、ブドウ球菌、肺炎球菌などで起こります。
 

赤く腫れたり、ひどくなると高熱や白い膿が出ます。繰り返しやすく、慢性化することもよくあります。
 

主な症状に次のようなものがあります。
 

  • のどの痛み
  • リンパ節の腫れ
  • 発熱(38度以上でることもよくあります)
  • 寒気
  • 頭痛
  • 関節痛

扁桃腺炎の潜伏期間は?

扁桃腺炎を起こす細菌やウイルスは様々。潜伏期間もそれぞれで違ってきます。
 

  • 溶連菌(溶血連鎖球菌)
     潜伏期間:3~5日  感染経路:飛沫感染
  • 肺炎球菌
     潜伏期間:1~3日  感染経路:飛沫感染
  • 黄色ブドウ球菌
     潜伏期間:1~6時間  感染経路:飛沫感染
  • EBウイルス(伝染性単核球菌症)
     潜伏期間:3~12日  感染経路:直接感染、唾液
  • アデノウイルス
     潜伏期間:5~7日  感染経路:直接感染、飛沫感染、便
  • エンテロウイルス
     潜伏期間:3日(1週間以内) 感染経路:感染した人の分泌物(唾液、痰、鼻水など)

何が原因で扁桃腺炎を起こしたのかは、検査をしてみないとわかりません。原因がわかればピンポイントで治療ができ、早期治癒につながります。
 

ちなみに細菌は単細胞生物で、自分で栄養と取って成長したり増殖できます。細菌には抗生物質が有効です。
 

ウイルスは単独では生存できず、宿主(人や動物)の細胞に寄生して増殖します。細菌より感染力が強く抗生物質は効きません。
 

現在ウイルスだけを撃退する薬は無く、対処療法になります。細菌とウイルスの予防方法は、定番ですが手洗い、うがい、室内の換気が基本となります。
 
 

赤ちゃんと扁桃腺炎

赤ちゃんののどの病気で多いのが「扁桃腺炎」です。のどの痛みでおっぱいが飲めなくなると、脱水症状になり、点滴治療の必要性が出てきます。
 

38~40度近くの高熱も出やすく深刻な状態になりやすいので、早めに受診しましょう。
 

日頃から部屋の換気や加湿、赤ちゃんが舐める指などを清潔にし、周辺での喫煙は止めましょう。
 

扁桃腺炎は人にうつるの?

扁桃腺炎は外部から侵入した細菌やウイルスが原因ですから、当然周囲の人へと感染する可能性はあります。
 

インフルエンザウイルスみたいに感染力はそれほど強くはありませんが、免疫力が弱い人などは感染してもおかしくはありません。
 

風邪などをひいた後で体力が弱っている人や、不規則な生活の人、お年寄りや赤ちゃん、子供は特に注意が必要です。
 

扁桃腺炎はキスでもうつる?

欧米人の挨拶の時に交わすような軽いキスでうつることはありませんが、「EBウイルス」による扁桃腺炎の場合は注意が必要です。
 

EBウイルス(伝染性単核球症)

EBウイルスの感染経路は「唾液感染」だけです。口移しやディープキスでの感染になります。日本で多いのは、母親が離乳食を始めた子供に咀嚼した食べ物を口移しで与える場合です。
 

ただ乳幼児の場合は感染してもあまり心配はないのですが、思春期以降に感染すると重症になるケースもあります。
 

扁桃腺炎とは別の病気ですが、症状がよく似ているので誤診されることが多いようです。
 

  • 扁桃腺の腫れ
  • のどの痛み
  • 発熱
  • 全身の倦怠感

すべて扁桃腺炎と同じ症状なので、病院で血液検査をしないと原因の特定は難しいのです。ウイルスなので抗生物質は効きません。
 

基本的には自分の治癒力で治すものですが、脾臓の腫れを起こすこともあるので、必ず安静にして水分と栄養をとるように心がけましょう。
 

扁桃腺炎がうつらない身体をつくる

目に見えない細菌やウイルスを避けることは難しいです。
 

部屋の換気や乾燥させないような環境作りをすることも大切ですが、一番確実で効果があるのは免疫力を上げることです。
 

そもそも同じ環境で暮らしていながら、かかる人、かからない人がいるのは免疫力の差です。では免疫力を上げるには、どうしたらいいのか?
 

  • バランスの取れた食事をとる
     栄養素やカロリー計算をするのはストレスの元です。野菜や果物など季節のものを食べるようにしましょう。ご飯やお肉なども併せて、色々な種類の食材を新鮮な形で(加工していない)食べるのがベストです。食べ過ぎは禁物!腹八分目が一番です。肥満も免疫力低下の要因となります。
  • 湯船につかる
     シャワーで済ませる人も多くなりましたが、たまには湯船にゆっくりつかることで新陳代謝が促進され、体内の老廃物が排出されます。身体の中がキレイになることは免疫系にゆとりができるので、新しく入ってくる細菌やウイルスへの対応が迅速にできるのです。
  • 喫煙、飲酒
     タバコには有害物質、お酒にはアルコールが大量に含まれていて、これを排出するのに免疫細胞が働きますので、吸い過ぎ、飲み過ぎは免疫細胞の疲れを招き、病原菌への対応が遅れます。
  • 睡眠不足
     人が起きている間は免疫機能は緊張を保って大敵から身を守ろうとします。睡眠時間に免疫機能もやっと休息でき、次の日に備えて力を蓄えることができます。ところが夜更かしすると免疫機能が復活できずに弱っていきます。免疫機能にも睡眠は必要なのです。
  • ストレスをためない
     ストレスを感じると自律神経のバランスが崩れてしまい、免疫力を支えるリンパ球が働かなくなります。 

まとめ

感染力を上げる生活は、健康的で心にも余裕を持たせてくれます。良い人生を送るためにも必要なことです。
 

一方乳幼児や高齢者がいる家庭では感染させない環境を整えてあげるようにしましょう。

 

病気を治す努力はとても大きなエネルギーがいりますが、予防への努力はほんの少しで済みます。
 

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