扁桃腺の腫れと熱に困っている女性

 

 

「喉が痛い」って言ったら、「風邪ひいたの?」という返事が返ってきませんか。
 

のどの腫れを扁桃炎って言うのは知っているけど、風邪の症状だと思っている人も多いようです。でも風邪と扁桃炎は違うものです。
 

症状も違えば対処の仕方も変わってきます。そんな知っているようで知らない扁桃腺の「腫れ」と「熱」についてご紹介したいと思います。
 

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扁桃腺の正式名は「口蓋扁桃」

扁桃腺が腫れている状態を扁桃炎、または扁桃腺炎と呼びます。
 

大きく口を開けると口蓋垂(こうがいすい)、いわゆる「のどちんこ」が見えます。大雑把に言うと、この周辺を扁桃と呼び、のどちんこの両脇にあるのが扁桃腺です。正式名は口蓋扁桃と言います。
 

「腺」は分泌物が出る部分に使われる言葉ですが、扁桃腺は何も分泌しません。医学的には腺はつけずに「扁桃」と言います。
 

余談ですが「扁桃」はアーモンドの和名で、扁桃腺がアーモンドの形に似ていることから付けられました。
 

扁桃腺の役割

扁桃腺にはどのような機能があるのでしょうか。
 

扁桃腺は鼻やのどから吸い込む外気が一番最初に触れるところです。吸い込んだ外気の中にいる細菌やウイルスを体内へ侵入させないように防御するのが扁桃腺の役目です。
 

ただし、これは子供時代の扁桃腺の役割です。子供の頃は他の免疫機能が発達していないため、扁桃腺は身体を守る大切な器官でしたが、大人になると体内の様々なリンパ節が発達し免疫機能も増えるため、扁桃腺の役割は5~7歳頃までが役割のピークと言えるでしょう。
 

そのため、大人になって扁桃炎で苦しむときは切除しても機能的な問題はありません。
 

扁桃腺腫れの原因

扁桃腺腫れは細菌やウイルウによる炎症が原因です。
 

私たちの周りには目には見えませんが、「溶連菌」「黄色ブドウ球菌」「肺炎球菌」「インフルエンザ菌」などが存在しています。これを「常在菌」と言います。
 

健康な時はこれらを吸い込んでも外へ排除してしまうのですが、疲れやストレスで身体の抵抗力が弱まると、常在菌は扁桃腺に付着し増殖していきます。そして炎症がおこり扁桃炎になると赤く腫れます。
 

扁桃腺腫れと熱の症状

炎症を起こすと赤く腫れます。手鏡を使って喉の奥を覗いて見ると、自分でもわかります。
 

さらに症状が進むと熱が出たり、腫れた場所に白い膿がポツポツと現れます。これが一つ出来ても痛いのですが、扁桃の全体にいくつも出来ることもあります。
 

そうなると激痛で食べることも飲むことも出来なくなります。その他にも熱による
 

  • 関節痛
  • 倦怠感

その他、
 

  • 頭痛
  • 耳の痛み
  • から咳(コンコンと乾いた咳)
  • じんましん
  • 腎炎やリウマチ熱(溶連菌による扁桃腺の場合に起こる。扁桃炎が治ってから10~14日後位にまぶたのむくみが出た時は要注意)
  • 膿み(扁桃腺の外側にも膿ができ、貯まった膿を切って出す必要が出てきます)

などの症状が出きます。
 

片側だけの扁桃腺腫れ

扁桃腺は左右同じ場所にあるのに片方だけが腫れると不思議な感じがしますが、たまにある症状です。
 

けれどこれが子供さんの場合だと少し注意しなければいけません。扁桃腺が片方だけ腫れている場合は、扁桃炎の他に「おたふく風邪」の可能性もあるからです。
 

おたふく風邪だと熱は出る時と出ない時もあります。
 

扁桃腺腫れの熱

激しいのどの痛みと同時に38~40度の高熱が出ます。
 

喉が痛くて熱が出たら風邪かと思うかもしれませんが、白い膿ができていて、物が呑み込めないほどの痛さであれば間違いなく扁桃炎です。
 

熱は3日位でますが、1週間続く人もいます。熱が出るのは、入り込んだ菌やウイルスを退治するために防御反応として体が体温を上げるのが原因です。
 

細菌は38度以上の熱に弱いからです。ですから、できるだけ解熱剤は使わない方が治りは早くなります。解熱剤は本当に辛い時に使用しましょう。
 

扁桃腺腫れの治療と対策

のどが痛み始める初期症状の場合は、殺菌作用があるうがい薬やスプレーで治る場合もありますが、医療機関(耳鼻咽喉科)で抗菌剤の抗生剤を処方して貰えば症状の悪化を防げるでしょう。
 

症状が重くなった場合は、食べ物も飲み物も喉を通らなくなって栄養不足や脱水症状が起こりやすく危険な状態となり、点滴が必要になってきます。
 

薬の他に自分で出来る対処法は色々あります。
 

  • 部屋の乾燥を防ぐ(加湿する)
  • マスクの着用(のどの保湿効果)
  • ハチミツやマヌカハニーを食べる(殺菌作用)
  • 睡眠をたくさんとる(休養する)
  • 軽く炎症部分を冷やす
  • 飲酒や喫煙を控える

最近は扁桃腺の腫れに「にんにく」の成分が良く効くと話題になっています。
 

例えば「アリシン」は殺菌力がとても強力で、12万倍に薄めても抗菌力は弱まらず、赤痢菌やコレラ菌、チフス菌を撃退できるのです。
 

また「アリチアミン」は代謝機能を活発化し、弱った細胞の抵抗力を上げ、疲労回復の効果がとても高いのです。試してみる価値はありそうです。
 

生のにんにくに抵抗がある人は「にんにく玉」という商品が人気です。
 

扁桃腺腫れなのに熱が無い

扁桃炎に熱は付きものですが、これは「急性扁桃炎」の症状です。突然かかるのが急性扁桃炎。
 

これが頻繁に繰り返されると「慢性扁桃炎」と呼ばれるものになります。慢性扁桃炎の場合はのどの痛みはあるけど熱は出ない状態がよくあります。
 

子供の場合は必ず熱が伴いますが、それはまだ慢性になっていないからです。大人には熱が出ないこともよくあります。その場合は慢性扁桃炎を疑いましょう。
 

まとめ

扁桃腺が腫れる時は忙しかったり、ストレスがたまったりと、心も体も疲れている時が多いようです。
 

そんな時は免疫力が低下している証拠で、扁桃炎が頻繁に起これば「慢性扁桃炎」になります。扁桃炎は繰り返すと腎炎や糖尿病などの合併症になる確率が上がってきます。
 

そのため扁桃腺を切除する手術の必要性が出てきます。そうならないためにも、日々の生活では無理をしないで、上手にストレス発散を取り入れましょう。
 

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