扁桃腺の腫れの原因は何かと考える女性

 

 

「のどが痛い」「扁桃腺が腫れた」そういうと、「なんだそのくらい」「気合で治せる」なんて言う人いますよね。
 

扁桃腺が腫れた痛みは本人にしかわからないのかもしれません。これがインフルエンザならまだ少しは同情して貰えるのですが、のどの痛みや扁桃腺の腫れって軽く思われてしまいます。
 

でも、本当は一歩間違えると命にもかかわる症状なんです。もしかしたら扁桃腺が腫れている本人さえ軽く考えているのかもしれません。
 

扁桃腺腫れの怖さ、腫れる原因を詳しくお伝えします。
 

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扁桃腺腫れを引き起こす原因

扁桃腺はどうして腫れるのでしょうか?扁桃腺は舌の下の付け根の両脇にあります。扁桃腺が炎症を起こして腫れてしまう原因は大きく分けて二つです。
 

アデノウイルスのようなウイルスが80%、残り20%は溶連菌細菌やブドウ球菌などの細菌です。扁桃腺の役割は、鼻や口から空気と一緒に入ってきた細菌やウイルスを粘膜でキャッチして攻撃、外へ排出することです。
 

この働きがうまく出来ずにウイルスや細菌が増殖してしまうと扁桃腺は赤く腫れ、扁桃炎となります。この扁桃炎にも二種類あります。
 

急性扁桃腺炎

細菌やウイルスによって炎症を起こします。症状は
 

  • 発熱
     38度以上の高熱が3~7日ほど出る時もあるが、平熱のままの時もある。
  • 倦怠感・関節痛
     熱による痛みやだるさが全身に出る。
  • 嚥下(えんげ)障害
     唾など飲み込む動作の時に痛みを感じる。
  • 脱水症状
     嚥下障害により飲食が困難になり、水分不足になる。
  • 耳の痛み
     のどの腫れにより耳まで広がっている神経を通して痛みが伝わる。

人によって症状の強さが変わってきますが、やはり一番辛いのはのどの痛みでしょう。
 

慢性扁桃腺炎

急性扁桃腺炎が年に4回以上起こり、クセのようになっている人を慢性扁桃腺炎と言います。
 

慢性になると急性のように高熱が出なくなる場合もありますが、毎回40度近くの高熱を出したり、毎月のように扁桃腺が腫れる人もいます。
 

そんな人は医師から扁桃腺切除の手術を勧められることがあります。
 

扁桃周囲膿瘍

扁桃腺炎が悪化したものです。扁桃腺にできた膿が周囲にまで広がることを「扁桃周囲炎」と言います。
 

そしてこれを放置してしまうと軟口蓋(上あご)など扁桃腺の周囲の組織が壊れ、膿が広がっていきます。これを「扁桃腺周囲膿瘍(へんとうせんしゅういのうよう)」と言います。
 

扁桃の片側だけに膿が広がることもあります。扁桃腺周囲膿瘍になると、開口障害などをおこして食事をすることができなくなり、入院して治療を受けることになります。
 

点滴で栄養や水分、お薬(抗菌薬やステロイド薬)を入れます。膿が溜まっている部分は切開して取り出します。入院期間は3~7日程です。
 

扁桃腺腫れる人、腫れない人

同じようにウイルスや細菌を吸い込んでいるのに、「扁桃腺が腫れる人」と「腫れない人」の差は何なのでしょうか?
 

抵抗力の違い

一番の原因はその人が持っている抵抗力です。生まれながらの抵抗力の差もありますが、日常生活の送りかた次第で抵抗力の強さは大きく左右されます。
 

現代社会では抵抗力を低下させる要因はたくさんあります。
 

  • 過労や疲労
     休暇もとりにくく、勤勉である日本人は働き過ぎることが多いのです。また、人間関係も大きなストレスとなっています。
  • 夜更かし・生活の乱れ
     24時間営業の店も増え、夜に働く人も増えてきました。またゲームやTVなどで夜更かしをしたり、昼夜逆転の生活を送る人も増えてきました。
  • 室内の乾燥
     年中冷暖房ができるせいで、部屋の空気が乾燥してしまいます。そのためのどの粘膜も乾燥し、機能も衰えてます。
  • 飲酒
     お酒は少量なら良いのですが、飲み過ぎるとのどに負担がかかります。粘膜を刺激し、度が過ぎると傷つけてしまいます。また、水分なので乾燥を防ぐ気がしますが、逆にアルコール成分によって乾燥を引き起こします。
  • 喫煙
     タバコの煙はのどの粘膜を刺激し痛める作用があるため、周囲の人も副流煙には十分ご注意下さい。

扁桃腺以外の腫れが原因かも

扁桃腺が腫れているのか、他の場所が腫れているのかわからないこともあります。
 

扁桃腺と同じようにその周辺は全体的に細菌やウイルスを食い止める場所なので、病原菌が入り込んだところが腫れたり、熱を出したりします。
 

  • 咽頭炎
     扁桃腺の少し奥の方です。扁桃腺炎と同じで悪化すると「扁桃周囲膿瘍」や「急性喉頭蓋炎」になります。
  • リンパ節炎
     リンパ節は全身にあり、首にあるものを「頸部リンパ節腫脹」と言います。
  • 喉頭炎
     喉頭は声帯を振動させて声を出したり、食べ物や飲み物を飲み込んだときむせないようにする嚥下(えんげ)機能があります。ここが腫れると乾いた咳や、声がれが起こります。

これらの炎症も扁桃腺と同じで抵抗力が落ちている状態の時に、細菌やウイルスが入り込んで炎症を起こします。
 

のどの乾燥や体の冷え(低体温)の状態の時が起こりやすいので、冷たい飲み物や食べ物を控えたり、こまめに水分補給してのどを潤すようにして下さい。
 

鼻やのどの粘膜にある「線毛」は、細菌やウイルスなどの異物を対外へ排除する働きがありますが、乾燥すると線毛の働きは弱くなってしまうのです。
 

まとめ

扁桃腺が腫れる原因は抵抗力が落ちている時、抵抗力が落ちるのは身体が無理をしているときです。
 

心配事やストレスが溜まっている時、そして睡眠不足や暴飲暴食、過度のお酒やたばこなど、不規則な生活が続くとSOSのサインとして扁桃腺が腫れてくるようです。
 

そんな時は素直に心も体も休ませてあげましょう。
 

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