糖尿病アルコールとたばこ

「100害あって一利なし」と言う言葉を聞くことがあります。
喫煙は、今では周囲から煙たがられ、アルコールも度が過ぎれば厄介者と扱われます。
 

その喫煙やアルコールが糖尿病に人を陥れたり、糖尿病の悪化要因として関わっていると言われています。
 

実際、糖尿病患者さんが、自分に害ともなる喫煙やアルコールを止められない理由は、どうして煙草やアルコールが糖尿病にとって悪いのか、何が原因で糖尿病を悪化させるのかという事実を知らない為だとも言われています。
 

病院では、「これはだめ」「アレはだめ」と言われることがあっても、「どうして」「なんで」を満たしてくれないことがあります。
 

本音を言うと、頭ごなしに止めろと言われても拒絶反応を起こしてしまうと言う声を聞くことがあります。
 

では、その「なぜ?」「どうして?」に応えて、煙草とアルコールとの関わりについて考えてみましょう。
 

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糖尿病の嗜好品による影響

糖尿病患者さんに言われる嗜好品とは、煙草、アルコール、甘い食べ物です。
 

1.煙草

動脈硬化を勧める煙草は、糖尿病の神経障害を悪化させる要因、糖尿病性網膜症の視神経ダメージを高める、糖尿病性腎症の腎機能低下に拍車をかけると言われています。
 

どれも、血液循環が低下することにより起こる症状で、煙草のニコチンやタールの血管収縮作用や毒素による臓器の悪影響が気になるところです。
 

心筋梗塞、脳梗塞などの糖尿病の二次合併症をもたらす要因ともなり、禁煙指導は秘すと言われています。
 

2.アルコール

アルコールは、適量で有れば血流を良くして身体の機能を活性化したり、ストレス解消を果せて良い結果をもたらすと言われることがあります。
 

糖尿病患者さんにとってのアルコールは、そのような認識にはなりません。糖尿病患者さんは、カロリー制限や糖質減量、ウェイトダウンを強いられます。
 

アルコールを飲むと、食欲が増す、気分が爽快になる、陽気になったり、精神的にも胃袋的にもおおらかになります。
 

すると、暴飲暴食の引き金となり、カロリーオーバー、過食を進めます。血糖値上昇、コントロール異常をきたし、糖尿病は悪化すると言われています。
 

カロリーも、1g当たり7Kcalを含む為、摂取によるカロリーも気にしなければなりません。
 

1単位80Kcal換算の食品換算も必要で、日本酒1合が2.4単位、焼酎1合が4.5単位、ビール大瓶1本が3.2単位と少なくはない単位数です。
 

3.甘い食べ物

スナック菓子、和菓子、洋菓子、おやつは、砂糖が多く含まれています。
 

糖尿病は、血糖値の上昇をコントロールできずに起こる疾患で、どうしてもカロリーと糖質の制限が必要です。
 

炭酸飲料で人気のあるサイダーやコーラは、350mlの缶ジュースで砂糖50g以上が含まれていると言われています。
 

糖質1g当たりのカロリーは4Kcalなので、これだけで200Kcal以上を摂取してしまう事となります。
 

60Kgの体重の人の一日の必要カロリーは、大体1Kg当たりのエネルギー25Kcalから30Kcalなので、1500Kcalから1800Kcalと計算されます。
 

清涼飲料水で200Kcal以上摂取してしまえば、残り食事で摂れるカロリーは1300Kcal程度。一食400Kcal程度に抑えなければならなくなります。
 

お菓子には、バターやフライ、クリーム等を多く使い、脂肪を多く含んだ商品が多いと言われています。
 

血糖値上昇を促進するこれらの栄養素は、糖尿病、高血糖を助長するきっかけとなり、症状悪化を招きます。
 

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どうして悪い?アルコール

血糖値を上昇させないアルコールもあります。
ですが、アルコールが肝臓でグリコーゲンをブドウ糖に替える役割があり、飲酒の成分に糖質が無くても血糖値を上げると言われています。
 

甘いお酒は、その血糖値上昇を手助けし、より一層の高血糖、インスリン不足を招きます。
 

そして、アルコールは食欲増進作用もあり、居酒屋などのメニューでは、揚げ物やフライ、脂質を多く含む商品が多くあります。
 

脂質は糖質の吸収を助ける作用もあり、血糖値上昇、糖尿病悪化を勧めてしまう結果となります。
 

糖質を含むお酒

ビール、日本酒、ワイン、カクテル、チューハイ、梅酒など
 

糖質を含まないお酒

糖質カットビール、焼酎、ハイボール、ウーロンハイ、ジン、ウィスキー、ブランデーなど
 

アルコールは、急激な血糖値上昇を来たし、急激に血糖値が下がる作用があります。
低血糖発作を起こしやすい為、血糖下降薬を使用している糖尿病では、特に注意が必要と言われています。
 

※飲酒に関しては、絶対に悪影響とは言えず、禁酒ではありません。
一日に160Kcal 程度であればよいと言われることもある為、主治医との相談で適量を許可されることがあります。
 

160Kcalのお酒の量は、350ml缶ビールや発泡酒1本、日本酒1合弱、ワイン200ml程度と言われています。
肝臓機能を低下させない為にも、少なくとも週に2回は休肝日を設けましょう。
 

どうして悪い煙草

喫煙は、交感神経を優位にし、血糖値を上昇させてしまいます。
インスリンの効きを抑圧してしまう作用があり、糖尿病を悪化させる要因となります。
 

また、全身の血管を収縮させ、動脈硬化を促進し、糖尿病合併症にかかりやすくしたり、悪化を助長する事があります。
病院では、禁煙外来を勧めるほどに糖尿病患者さんの禁煙を促します。
 

煙草を吸う人は、吸わない人と比較すると、1.4倍糖尿病にかかりやすいと研究結果が出ています。
また、糖尿病を発症し禁煙した人の多くは状態改善を感じられているそうです。
 

注目すべき結果として、禁煙をすると食欲が増して体重が増加すると言われています。
 

糖尿病で禁煙した人が太ったケースでも、禁煙の身体に対する好影響の方が多く、心筋梗塞や脳血管障害の二次合併症の低減や、血糖値の安定化が助長されるケースも多々あります。合併症予防の為にも禁煙が必要です。
 

まとめ

嗜好品を止めることはストレスの原因となったり、嫌悪感を感じることがあります。
 

では、それを続けて全身性の糖尿病、合併症に悩まされる日々を送るか、それを止めて全身的な健康や身体の回復を感じるか天秤にかけましょう。
 

身体の健康以外にも、お酒やアルコールを止めることで経済的にも潤い、医療費も削減し、家計に優しい人に生まれ変わることができます。
 

嗜好品と上手く付き合う事で、糖尿病でもこれからの未来を十分に明るいものと出来ると考えられます。

 

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