痛風漢方

 
痛風は、贅沢病ではありません。今や、誰でも起こりうる国民病であり、生活習慣病です。

中高年の男性に多いと思われていた痛風は、若い男子にも、若い女子にも、中高年のお母様方でもかかりうる病気となっています。それは、人々の生活の変化や嗜好の変化、生活水準の高まりなど、多くの要因があります。

 
では、どうして自分が痛風になったのか分かりますか?体質により、日常習慣により起こった痛風は、体質を改善し症状を落ち着かせることが必要です。
 

では、貴方の痛風の原因を究明し、その苦痛に効果のある漢方薬についてお話します。

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痛風の原因は?自分自身の生活習慣にある。

痛風の原因は、身体の中に尿酸が溜まり、関節や腎臓、肝臓、尿路等に尿酸の結晶がたまい、細胞や臓器、組織を刺激することで起こる炎症と言われています。

人の身体は、常に一定量の尿酸を保有し、また、一日700mlの尿酸を生成しては、尿や汗、便等の排泄を持って体外に出しています。
 

ですが、種々の要因により、排泄が上手くいかなくなったり、過剰に尿酸が産生されると、必要な尿酸量をオーバーし、体内に尿酸が蓄積することで痛風を発症します。

この鑑別は、尿酸値の血液検査で行われ、血中尿酸値7.0mg/dl以上で「高尿酸血症」と診断されます。これが、痛風の正式病名です。

では、痛風を起こす「種々」の要因とは、どのような要因なのでしょうか?

1.肥満

痛風は、尿酸の蓄積により起こりますが、肥満体質の脂肪の多い人は、尿酸を代謝させる能力が弱いと言われています。脂肪が邪魔をして尿酸の排泄を阻止します。排泄されるべき尿酸が溜まることで肥満の人は痛風を発症します。

2.プリン体の過剰摂取

プリン体は、肝臓で代謝されてエネルギーとして使用されます。その代謝産物として残る老廃物が尿酸です。プリン体が少なく、代謝量が少ないと、尿酸生成も抑えられる為、尿酸値の上昇を食い止めることができます。

尿酸の発生源である鶏のレバー、煮干し、干物、魚卵、もつ、ホルモン、白子、ビール、焼酎、ウィスキーなどのプリン体を多く含む食べ物や飲み物を好む人は痛風になりやすいと言われています。

3.アルコール摂取

アルコールには、プリン体が含まれています。これを代謝することで尿酸が作られますが、アルコールは肝臓で代謝されます。

肝機能も弱めることがあり、肝機能低下により、プリン体の代謝を低下や、尿酸の排泄に能力が弱まることがあります。アルコールを飲む人は、プリン体摂取と、肝機能低下により痛風を発症し易いと言われています。

4.過労や筋肉疲労

過労や、過活動、筋トレを行うと、筋肉の疲労物質として乳酸が発生します。乳酸は、尿酸の排泄を抑制し、身体に尿酸が溜まるよう働きます。尿酸排泄機能低下により体内に尿酸が蓄積し、過労や筋肉疲労を伴う人は、痛風を発症し易いと言われています。

5.ストレス

ストレスが、痛風の発症要因と聞くと驚くかもしれません。人がストレスをかじると、活性酸素を生みだします。

人の身体は、もともと弱アルカリ性ですが、活性酸素が過剰になると、身体は中性から弱酸性に変わってしまいます。身体が酸性に傾くことで尿酸は居心地が良くなります。

蓄積した尿酸は、痛風を発症させます。また、ストレスは交感神経を刺激し、常に戦闘態勢となっています。抗ストレスホルモンである副腎皮質ホルモンを放出し、臓器や組織の過活動を催します。それにより、乳酸が発生し、過剰となった尿酸の排泄を妨げることで痛風発作を助長します。

6.遺伝性

遺伝により痛風を発症する確率は、男性は1/3、女性は1/5と言われています。自分の直系血族で痛風の人が居れば、この確率で痛風を発症するかもしれません。

7.環境要因

遺伝要因で痛風を発症すると言われますが、それは、環境がそうさせるとも言われています。同じ釜の飯を食うと言う言葉がありますが、寝食を共にする家族習慣は、似たような生活習慣を習慣づけます。

痛風は、生活習慣病とも言われますが、痛風を持つ親と同じように育った子供は、生活習慣が同じであることが多く、それを引き継ぐ形で痛風になるとも言われています。

8.薬剤性

利尿剤、ぜんそく治療薬、結核治療薬、抗凝固薬を飲んでいると、その副作用で痛風発作を起こすことがあります。

尿酸値を上昇させてしまう、サイアザイド系降圧利尿薬、ループ利尿薬、テオフィリン系喘息薬、抗血小板作用があるバイアスピリンがその類と言われています。

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痛風治療

痛風治療は、発作が起こっている時の抗炎症治療と、発作が無い時の尿酸値を下げる治療があります。

1.発作時の治療

非ステロイド系の消炎鎮痛薬を使用し、炎症や痛みを抑制します。初発的に処方されやすい内服薬がロキソニン、ナプロキセン、プラノプロフェンなどです。

2.尿酸値を下げる治療

尿酸値が上昇する要因として、尿酸が過剰に産生される人、尿酸の排泄が上手くいかない人、尿酸が過剰に産生され、上手く排泄されない混合型の人がいます。
これらの特徴を鑑別し、それぞれにあった処方を行います。

  • 尿酸産生過剰型:アロプリノール、フェブキソスタット、トピロキソスタットなど
  • 尿酸排泄低下型:ブコローム、プロべネシド、ベンズブロマロンなど
  • 混合型:尿酸酸性過剰型と尿酸排泄低下型の医薬品を併用します。

生活改善、体質改善が必要な痛風に効く漢方薬治療とは?

尿酸が排泄されにくい体質、尿酸を作りやすい体質を何とかしなければ痛風発作の恐怖から解消されることはありません。

では、体質改善と聞けば、生活習慣の改善が思い浮かぶでしょう。すんなりと生活を改められれば良いのですが、そうはいかない事もあります。

仕事の接待や営業でどうしても食べ物や飲み物に気を使えない人もいます。ストレスや過労を何とかできない人もいます。そんな人は、漢方で何とかできるのであれば、その力に頼りたいものです。

1.半夏寫心湯(はんげしゃしんとう)

体力の中等度から体力がある人向けの漢方です。精神的ストレスや、それに伴う胃腸不良などに効果があります。

痛風は、心因性で左右される疾患で、ストレスによる下痢や排泄障害からくる尿酸の蓄積や尿酸排泄障害を緩和させる効果があります。

2.柴苓湯(さいれいとう)

体力は中等度程度あり、腎機能低下や水分摂取が低下し、尿量が少ない人に効果があります。尿酸の蓄積は、腎機能が低下し尿量が確保できず、尿からの尿酸排泄が低下する事でも起こります。よって、排泄を多くさせる効果がある柴苓湯は効果があると言われています。

3.防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)

市販薬でもみられる痛風治療の漢方です。皮下脂肪が多く、便秘がちで、老廃物をためやすい人に効果があると言われています。

肥満、代謝低下がもたらす痛風もあり、脂肪を消化して代謝を高め、また、便秘による老廃物蓄積を解消するために効果が期待できます。

4.越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)

体力があり、尿量が少ない人、浮腫みがちな人に効果があります。これは、腎機能低下による尿量低下を疑い、痛風による腎機能低下、排泄力低下による尿酸蓄積を解消するために効果があります。

まとめ

痛風の発作の恐怖は、誰しも経験したくありません。ですが、適切に対処しなければ、一年以内の発作再発率は高いと言われています。

生活習慣を改めろと言われても、自分自身で何とかできる改善と、そうはさせない状況もあることでしょう。どうにもできずにヤキモキしている方は、一度漢方薬を使用してみてください。

即効性は有りませんが、継続することで確実に体質改善が出来ます。人の体質は三カ月程度で変わると言われています。三カ月ほどじっくりと腰を据えて漢方を続けてみると、一年以内の再発作を予防できるかもしれません。

 

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