糖尿病塩分制限

食事指導を受ける際、糖尿病の患者さんは、当然糖質制限を命ぜられると思い説明を受けます。
 

その内容を聞いて「なんで?」「どうして?」「関係ないじゃん!!」と思われるのが「塩分」です。
 

糖質やカロリー制限のみではなく、塩分までも制限するよう話を聞くこととなります。
 

では、その理由を知っていますか?
 

血糖値を上げない塩分を、糖尿病患者さんが制限する理由を解明いたします。
 

実は、その他の合併症の抑制に大きく関わるのです。
 

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糖尿病と糖質、塩分の関係性にフォーカス!!

1.糖尿病と糖質

糖質を摂取すると、胃の中で分解されて血液中に入り血糖値を上昇します。
 

身体を動かすエネルギー源として、脳の働くエネルギー源として使用された糖質は、筋肉と肝臓に備蓄タンクとして貯蔵されます。
 

もし、この人が栄養不足となり飢餓状態になると、これらの備蓄を分解してエネルギー源に替えます。
 

糖尿病の人たちは、肥満傾向の人が多く、その原因は消費エネルギーより摂取エネルギーの方が多い為太っていると言われています。
 

消費されなかった余った糖質は、肝臓や筋肉に蓄えられそれでも余った時には、インスリンの影響を受けて脂肪に替えて身体に蓄えられます。
 

皮下脂肪、内臓脂肪、中性脂肪となって蓄えられます。脂肪として身体に蓄えない為に、糖尿病患者さんには糖質やカロリー制限を行います。
 

2.糖尿病と塩分

塩分を摂りすぎると、血圧が高くなる事をご存知でしょう。
 

血圧を高めると言う事は、血管が収縮していると言う事、血液を循環させる為に必要以上の圧が血管にかかります。
 

また、塩分は、身体に浮腫みを生じます。細胞内外の水分量を高めて、身体に水分を蓄えます。循環する血液量が減る事を意味します。
 

こうしてドロドロになった、血液狭まった血管を通る血液は、血管壁に成分を沈着して動脈硬化を促進します。
 

ドロドロになった血液は、インスリンの効きが悪くなり、血糖値の正常化を妨げます。
 

すると、より一層のインスリンを要し、インスリン抵抗性を高めます。全身各所に血液が行きにくくなり、臓器や組織の機能が低下します。
 

腎臓への血流低下、視神経への血流低下、全身神経の血流低下により糖尿病三大合併症の糖尿病性腎症、糖尿病性網膜症、糖女房性神経障害の原因となります。
 

血圧上昇で、起こる弊害は、動脈硬化を助長した結果、心筋梗塞、脳梗塞のリスクも高めます。
 

塩分を制限する理由は、動脈硬化を予防することにより糖尿病の合併症を予防することに繋がるのです。
 

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塩分を制限する方法とは?食事療法で学びましょう。

  1. 塩分を制限することは、塩、しょうゆ、ケチャップなどの味付けを工夫することとなります。
  2. 日本人の好みな、漬物、梅干し、ふりかけなどを控えます。
  3. 缶詰製品やレトルト食品、インスタント食品にも保存の為に多くの塩分を使用していますから控えるようにします。

では、どうやって食欲を落とすことない味付けができるでしょうか?

1.出汁を効かせる方法で美味しく頂きましょう。

昆布、干しシイタケ、食べ物のエキスから抽出される食材本来の味を引きだしましょう。
 

2.香辛料や香味を使用して刺激を付けましょう。

一味唐辛子、七味唐辛子、スパイスやハーブ、お酢を使って味のメリハリをつけましょう。
 

3.調理方法の工夫で味ではなく感覚を満たしましょう。

フライや揚げ物は糖の吸収を促進したり、インスリンの分泌を促します。蒸す、煮る、焼く等の調理法が素材の旨みを引きだすことができます。
 
蒸した時のあのふっくら感、煮た時のほくほくした感覚、焼いた時のパリッと感は、アジ以外の感覚を満たしてくれます。
 

4.パン粉や片栗粉、小麦粉を使用して、食感を刺激しましょう。

サクサク感、とろみ、粘りを引きだす調味料を使用して、食感を楽しむことで味とは別の楽しみを感じて食事を摂りましょう。
 

5.新鮮な食材は、味付けいらずの旨みを持っています。

新鮮食材は、臭みやえぐみを持っておらず、味付けをしなくても十分に素材の旨みを感じることができます。
 

肉も魚も、野菜も新鮮なものを使用することで味気を求めることは少なくなるでしょう。
 

血糖値と血圧を抑える為に、摂りたいものは?

食物繊維とカリウムです。食物繊維は、胃の中で膨張し胃の中に入るもののクッションとなります。
 

糖として吸収される栄養を緩徐にして血糖値の急激な上昇を抑えます。また、カリウムはナトリウムの排泄を助けます。
 

ナトリウムを排泄させると言う事は摂った塩分を流してくれると言う事です。
 

食物繊維は、葉物野菜、緑黄色野菜、穀物、海藻、きのこに多く含まれます。カリウムは、同様に葉物野菜、海藻、果物に多く含まれます。
 

野菜や、海藻、きのこなどの食品をいつもに足して食べること、一品減らしてこれに替えることで大きく糖尿病予防や症状改善に効果が表れます。
 

まとめ

塩分制限をすることで、糖尿病以外の高血圧や心臓疾患を予防できます。
 

なにより、塩分を制限することで糖尿病で最も怖いと言われる合併症予防ができます。
 

濃い味付けだから食が進みカロリーオーバーになる事もあります。

 
薄味で、しっかりかみしめて味わって食べることで糖尿病の治療効果をグンと上げることができます。

 

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