老人うつ病とは?

 

「何十年も仕事一筋でバリバリがんばってきた、さあ、もうじき定年だ、セカンドライフのテーマとして何を選ぼうか…。」
 

定年退職後、これまでの人生で経験できなかったことや趣味に打ち込もうか、長い間陰で支えてくれた奥さんのために奥さん孝行しようか、などなど人生80年をはるかに超える現代では、定年退職後の過ごし方についても真剣に考える方が増えているのではないでしょうか。
 

でも、そんなわくわく気分に影を差す病魔の足音があなたの背後にも迫っているかもしれません。
 

その病魔とは…?
 

老人性うつ病」です。
 

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老人性うつ病とは?

 
老年期とは65歳以上を指します。
 

老人性うつ病とは老年期の人がかかるうつ病のことです。
 

気分が滅入る、よく眠れない、食欲が減るなどの症状が2週間以上続くようなら、老人性うつ病を疑ってください。 
 

老人性うつ病は、老化による体の不調に加え、精神的な症状が現れるため若年期や壮年期のうつ病とは異なる病相を示します。
 

おもに次のような症状があげられます。

物忘れ(これが最も多い症状です)、めまい、ふらつき、頭が重い、肩がこる、腰痛、便秘、不眠、食欲不振、倦怠感、脱力感、不安感、被害妄想
 

多くは一般的なうつ病の症状ですが、物忘れや被害妄想といった、年齢特有の症状も見られますね。
 

見分けるのが難しい認知症との区別

 
高齢者のうつ病では、「認知症」との区別が非常に難しい問題です。
 

実際、認知症の初期の段階でうつ病の症状が出ることがあります。
 

またうつ病による気力や集中力の低下から認知症と間違われることもあります。
 

また、記憶力の低下などはうつ病では一時的なもので、うつ状態が改善していくと記憶の障害も軽減していきます。
 

うつ病と認知症によるうつ症状では検査や治療などが異なりますので早期に見分けることが大切です。
 

老人性うつ病の原因

 
老人性うつ病の原因にも、シニア世代が直面する様々な問題が関係しています。
 

高齢者がうつ病を発症するきっかけとしては、次のようなものがあげられます。
 
高血圧、心筋梗塞、糖尿病などの病気
仕事からの引退
子どもの独立
配偶者や親しい人との死別
財産の消失
家族や近所の人など人間関係のトラブル
慣れない土地での生活
 

子どもの独立や配偶者との死別など、この時期ならではの大きなライフイベントや環境の変化が、うつ病の発症のきっかけになるのです。
 

また、家庭や地域のことにあまり関心を持たず、仕事一筋に打ち込んできた人ほど、退職後の喪失感が大きくうつ病を発症する傾向にあることも言われています。
 

老人性うつ病の特徴って?

 
ほかにも、老人性うつ病の特徴として次のようなことがあげられています。
 
発症の要因として、遺伝的要因や内因的要因は少ない、つまり環境要因が発症に大きくからんでいるということです。
軽症のように見えても症状は長引き、さらに再発しやすいため、治療が長期化すること
加齢による脳機能の低下や身体的疾患による発症も多くなる
頭痛や肩こり、耳鳴りなど、身体的な症状を訴えることが多い
 

原因となる体の疾患はなくてもこのような体の不調を訴えることが多いのも、老人性うつ病の特徴です。
 

老人性うつ病の治療法って?

 
基本的には若年期や壮年期のうつ病と大きな違いはありません。
 

食事や睡眠、休養を十分にとりながら、抗うつ薬などの薬物治療を行っていくことが基本です。
 

再発の危険性が高いため、自己判断で治療を中止しないように症状が軽くなった後も服薬を続けているか、通院しているか見守ることが必要になります。
 

老人性うつ病とは?2

 

待ちに待った退職後の第2の人生。
 

老人性うつ病などとは無関係に、はつらつとして生きるために、老いていく自分ときちんと向き合いながら過ごすことも必要かもしれません。

 

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