痛風炎症反応

痛風になった方が、自分が痛風と知る時は、足の親指が腫れあがり、歩行困難になって医療機関を受診した時や、健康診断で血液検査をして無症状のまま診断が下る場合とがあります。

無症状の場合は、尿酸値の測定で診断が下りますが、症状がある場合は、尿酸値の他に、炎症反応という血液検査の項目にも異常をきたします。

何処が炎症しているのか、自分の関節が痛みを発していれば納得できますが、時に臓器が炎症を起こし、自覚が無いまま炎症反応に異常をきたすこともあります。

そんな時、特に自分の診断を痛がってしまう事があるでしょう。それが、痛風の怖いところです。
痛風が脅かす臓器は、沈黙の臓器と言われる肝臓や腎臓と言う事が多く、症状が出た時には手遅れと言う事もあります。

では、そんな痛風による炎症についてのお話をします。

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痛風の症状から見る炎症の反応は?

痛風で最も多い症状は、足の親指の付け根の関節に激痛が走ることがあります。

「風が吹くだけでも痛い」と大げさのようですが、痛風発作を起こせば歩行すら困難となります。関節は赤く腫れあがり、耐えなれない程の痛みを生じます。
 

対処できれば1週間から10日で症状は軽快しますが、一旦落ち着いても継続した治療が無ければ一年以内に必ず再発作を起こすと言われています。

それも、回を重ねるごとに症状は悪化し、指先だけの症状が、足の甲、足の関節、くるぶし、アキレス腱へと上昇していきます。手の指に症状を呈する事もあります。

また、尿酸は関節に留まらず、臓器へも障害を来たします。腎臓に結晶を作り、腎機能を低下させ、尿酸の排泄を阻みます。
 

腎臓へ上手く尿酸を送れない肝臓も障害を来たし、腎臓の先の膀胱や尿感も、尿の排泄は停滞しダメージを被ります。腎臓や肝臓は、激痛や腫れを自分で感じることが無く、尿の出が悪くなったり、黄疸がでたりするまで分かりません。

膀胱や尿管は、結石となり臓器を刺激し激痛を伴いながら、排石されるまで続く痛みがあります。

痛風発作による関節や臓器の炎症は、炎症反応と言う血液検査の項目に異常を示します。では、痛風を診断する検査とはどのような検査があるのでしょうか?

痛風の診断に必要な検査とは?

1.尿酸値

尿酸値は、血液中の尿酸蓄積の量を測定します。正常値は、7.0mg/dl以下ですが、積極的な内服療法を行う診断は、症状や状態にもよりますが、8.0mg/dlを越えた頃と言われています。それまでは、生活習慣や食生活の改善で尿酸値の低下を期待します。

2.炎症反応

炎症反応は、溜まった結晶を白血球が異物と判断し、排除しようと働く為に上昇します。痛風発作は、一週間程度で収まる為、その発作が落ち着くと炎症反応も良くなると言われています。CRPという血液検査項目で診断されます。

3.尿酸クリアランス・クレアチニンクリアランス

尿を24時間溜めて、尿酸が増える原因と腎臓の機能を測定する検査です。人は、一日700mlの尿酸を出し、尿として500ml程度排泄するため、一日量の500mlをどれほど超えるか、若しくは越えないかなどで尿酸過剰型か、尿酸排泄低下型か、混合型かが分かります。

4.尿中尿酸濃度と尿のpH

尿酸が増加すると、尿も酸性に傾きます。その程度を測定し、内服薬の考慮などに役立てます。

5.超音波検査やCT検査

腎臓や膀胱に結石が無いかを超音波で画像診断したり、腎臓の萎縮や肝臓のダメージの程度を調べるCTでの画像診断も行います。

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痛風の痛みに対するその場での対処は?

痛風で痛みを伴うのにすぐに病院へはいけないものです。

では、その場しのぎでも良いから何とかしたい対策を紹介します。

1.安静にして、患部を冷やす

炎症に対しては、冷却が一番有効的です。血流を促してしまうと、炎症の元の物質を患部に流してしまい症状が悪化します。無理に動かず、安静にすることで関節を休ませる事も大切です。無理は禁物と言う事が、痛風発作時に心得たい事です。

2.患部を高く上げる

患部を挙上すると、血流が一時低下します。その関節に血流を活かせないことで温めないことが可能です。血流が行くと、温めてしまう事と、炎症物質を患部に溜めこんでしまう事となります。枕やタオルを畳んだものでも良いので患部の下に敷き、心臓より高くすることが必要です。

3.湿布薬を貼る

温シップと冷シップがありますが、炎症の際に使用するシップは、冷シップです。患部を冷やすことと、湿布には消炎作用も含まれるため痛風発作に効果があります。

4.消炎鎮痛剤を内服する

消炎鎮痛剤の内服で、内服後30分程度で痛みが軽減します。また、炎症を引かせる作用もある為、関節炎を和らげる効果があります。

5.水分をたくさん飲む

尿酸の蓄積で起こった痛風発作は、尿を出すことで軽減する事が出来ます。水、さ湯、麦茶、ウーロン茶、アルカリイオン水などの刺激の少ない飲み物を多めに飲んで、尿として尿酸を排泄するよう努めます。

まとめ

痛風発作が起こった時、必ずしも炎症反応が上昇していない事もあります。痛風発作のピーク時に医療機関にかかって治療を行える患者さんは多くありません。

大体が、その炎症が治まって「こんな症状があったんです」と医療機関にやっとかかれると言う患者さんの方が多い現状があります。

そんな時に医療機関に受診しても、炎症は治まっている為、尿酸値の上昇だけで、炎症反応は落ち着いていると言う事があります。

なにより、その痛みをもう感じたくないものでしょう。痛風発作時の自分で出来る対処法も知っておかなければ、あの激痛を長引かせる元となります。生活習慣の改善と、緊急時の対策を是非知っておいてください。

 

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